タクシー運転手

題材としては実際にあった韓国の軍部独裁の虐殺事件なんて、ウエットになりがちだけど、コメディにカーチェイスアクションありで、すごく面白かった。

タクシーが集まってくるカーチェイスのマッドマックス感と、食堂でうどんにサービスしてもらったおにぎり食べるシーンは泣いてしまった。「ここは任せて先に行け」なんてありきたりな展開だけど、光州の人達の人の良さと追い詰められている状況を見せられた後だとくるものがある。実際に裏どりができるのは記者のピーターだけで、他の人はフィクションだからできたのかとも思う。

あと、ポスターとかだとソンガンホっておじさんだなと思うだけど、今回の映画だと、ヒゲとサイズの合わない衣装で誤魔化してるけど、顔立ちはシュッとしてるし手足が長くて、おじさん役やるには随分スタイルがいい。

 

映画観てから少し経って見つけた、運転手さんの息子さんのインタビュー記事が映画のフィクション部分の補強になってとてもいい。まあ、全然違う人になってるのは冒頭に「事実を元にした〜」ってあるからいいとして、事件の後割とすぐ亡くなってるんじゃ再会出来ないわけだ。

『タクシー運転手』キム・サボク氏の長男「本当の父の姿を知らせたい」

http://japan.hani.co.kr/arti/politics/30571.html

 

 

レイトショー ¥1300