甘いお酒でうがい

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切ないような、楽しいような、悲しいような、嬉しいような、日々 の出来事をモノローグを中心に淡々と綴っていく作品。観ていて主人公の川島佳子の気持ちを考える隙のある映画。あるあるネタでは ないが、日々の気持ちの上下にはどこか共感できるものがあった。
あと、最近の映画としては驚くほど短いエンドロールは衝撃的だった。ただ、パンフが作成されてないのを合わせると名前の出せない 人が沢山いるのか勘ぐってしまうところはある。

原作はシソンヌのコントとその派生の小説日記のことだが、大喜利めいた爆笑ではないがクスリとするようなウケ狙いがあったりする ので納得。「ハートがいっぱいのメッセージって嬉しい?」⇒「 体力が回復した気がします」とか。

松雪泰子が表情のネガポジと光の当て方で全然違う人に見えるので 、映画に合わせたうまい配役だったと思う。
黒木華の役も主人公にグイグイくるので、主人公一人で内省的になり過ぎないでよかったと思う。あと、表情がコロコロ変わるのがか わいい。
古館寛治はなにやってもうるさい感じになるけど、ちょっと小石を 置かれるとしっかり躓いてくれる感じが好き。

衣装が地味すぎず派手過ぎずきれいなんだけど、あんまり着回ししないであんなにおしゃれ出来るかな?靴は出だしから印象的だった けど、3~4足くらいをローテーションしてと思うけど。

ただ、40代独身女性の主観としては夢見がちな内容だとは思うの で、人によっては痛くてたまらないし、岡林くんという生活に変化 はあるものの何が起こるわけでもないので、人は選ぶだろうな。

どうでもいいけど、鈴木モグラってもっといやらしさのある感じじ ゃなかったっけ?