映像研には手を出すな!
新型コロナの影響でドラマを放送してすぐに映画とはならなかった けど、個人的には結局録画を寝かせっぱなしになってたから、その 辺はあんまり関係なかったな。
ドラマの方は概ね1巻までの内容30分弱×6本で有象無象の部活 とモブで肉付けしてサクサク見せてくれて楽しかったけど、映画は 冒頭のドラマの振り返りが冗長なうえに狂言回しの3人の振りがち ょっと鬱陶しいくらい天丼になってて飽きがくる。
本編はやはり3人の掛け合いが見ていて楽しい。丸、三角、四角の ビジュアルはアニメ同様に寄せているけど、キャラの方向性という か味付けはアニメとは違っていて、アニメだとクリエイターの情熱 みたいなキャラづくりだったけど、実写はそれぞれの性格を押し出 して等身大の人間感に演技とか演出を振っている。
乃木坂46のことはよくわからないが、見栄をきるような場面を見 ると、この人が選ばれたのに納得できるような気がする。齋藤飛鳥 はとくに。(でも、ラジオにゲストでしゃべるのを聞いたら全然キ ャラが違くて驚いた。)
英監督らしい派手な画作りと大袈裟すぎるくらいの演技と顔で見た 目は楽しかったし、原作からの観たいシーンのチョイスもよかった 。(ロボ部との突然の和解、 上映会後の水崎氏の両親との会話など)人を多くして画面を派手に しようとするのでドラマから引き続き有象無象の部活とモブが活躍 する様も面白かった。知名度のある俳優のネームドの役よりも活躍 していたんじゃないだろうか?
ただ、浜辺美波は必要だったか?他の登場人物とほぼ絡みもないし 、話の進行上必要性のない役だし。そもそも台風もあんなパロディ する必要なくて普通に天気が悪いでも十分だったと思う。
いつも通り、全体的に派手で大味な作りで概ね満足なんだけど、3 人以外は割と誰がやってもいいみたいな感じになっているので、ア イドル映画とはいえもう少しどうにかならなかったかなと思う。
エンドロールはいつも通り最後まで観ていて楽しい。
大阪王将 初恋オムライス
大阪王将の期間限定メニュー。
中華鍋で油をたっぷり目でいかにもざっくり焼かれた玉子とチャーハンっぽい油っぽさのあるチキンライスには大きくさいの目にカットされたチャーシューがゴロゴロと入っていて食いでがあって、おいしかった。
やや甘めのケチャップもチキンライスのチャーハンっぽさに負けて いなくて、意外と合っていた。付け合わせのザーサイも玉ねぎなど が入っていない分の歯ごたえになっていて良かった。
全体的に油っぽく味が濃い目でモリモリいけるのがけっこう腹にく るので、お腹が空いていたのと無料につられて大盛りにしなくてよかった。この歳だと餃子と唐揚げのセットは論外。
あと「初恋」が何かはよくわからん。
甘いお酒でうがい
切ないような、楽しいような、悲しいような、嬉しいような、日々 の出来事をモノローグを中心に淡々と綴っていく作品。観ていて主人公の川島佳子の気持ちを考える隙のある映画。あるあるネタでは ないが、日々の気持ちの上下にはどこか共感できるものがあった。
あと、最近の映画としては驚くほど短いエンドロールは衝撃的だった。ただ、パンフが作成されてないのを合わせると名前の出せない 人が沢山いるのか勘ぐってしまうところはある。
原作はシソンヌのコントとその派生の小説日記のことだが、大喜利めいた爆笑ではないがクスリとするようなウケ狙いがあったりする ので納得。「ハートがいっぱいのメッセージって嬉しい?」⇒「 体力が回復した気がします」とか。
松雪泰子が表情のネガポジと光の当て方で全然違う人に見えるので 、映画に合わせたうまい配役だったと思う。
黒木華の役も主人公にグイグイくるので、主人公一人で内省的になり過ぎないでよかったと思う。あと、表情がコロコロ変わるのがか わいい。
古館寛治はなにやってもうるさい感じになるけど、ちょっと小石を 置かれるとしっかり躓いてくれる感じが好き。
衣装が地味すぎず派手過ぎずきれいなんだけど、あんまり着回ししないであんなにおしゃれ出来るかな?靴は出だしから印象的だった けど、3~4足くらいをローテーションしてと思うけど。
ただ、40代独身女性の主観としては夢見がちな内容だとは思うの で、人によっては痛くてたまらないし、岡林くんという生活に変化 はあるものの何が起こるわけでもないので、人は選ぶだろうな。
どうでもいいけど、鈴木モグラってもっといやらしさのある感じじ ゃなかったっけ?
窮鼠はチーズの夢を見る
原作が映画化に合わせて出る新装版で改変が入ったごたごたがあったりしたので映画になるのは知っていたが、初めて映画館で予告編 を観たときには誰がやるのか知らなかったし何の映画なのか分から ず、成田凌が愛がなんだの時とはが逆のかまって欲しい方の不毛な役をやるようにみえたのが、すごく面白そうだった。
結果として大倉忠義演じる大伴も成田凌の今ヶ瀬もどちらも社会生活は問題なく送れるが、人間性も関係性も爛れていたダメ人間でと ても良かった。
しかしBLは映画の同級生くらいしか観たことがなかったので、R 15 なのに正直これほどとは思わず面食らった。きっかけはほぼ脅迫とレイプなのに受け入れちゃうあたりが、大伴の究極的な主体のなさ なのだろう。八方美人というよりも、引っ張られたからついて行っちゃう糸の切れた風船みたいに見えた。
間違いなく面白かったのだが、とにかく感情が追いつかない。スクリーンで何が起きているのか理解はしているが全くわからない。 大伴が月並みの我を持って流されなけれいいだけなのに、ただ相手 に流されるそれだけで身持ちを崩している。そこを否定するのがダメなのは、わかってはいるがとにかく気になってしまう。同性愛だ から不合理ということではなく、人間関係(とくに恋愛)において合理性、社会通念に沿うということに結果的に反する選択に走り出 していくのが、感情をぐしゃぐしゃにされたというよりも置いてきぼりにされた。
とにかく両方ともダメ人間なので「二人は結ばれました。デメタシ 、デメタシ」とは思えず、ハッピーエンドでも幸せでもなくて、堕ちるところに堕ちて二度と抜け出す気も起きなくなってるだけにしか見えない。最終的に落ち着くところに落ち着いているのだか不条 理そのもの。
結論としてはとても面白かったし、けっこう好きな映画だったと思 うが変な気分になった。
超・応援上映 ランボーラストブラット
「出すのは“声”じゃなく…“文字”だ!」
スクリーンにスマホ・PCから入力したコメントが流れる、まあ映画館でわざわざニコ生をやる企画だったが、なかなか楽しかった。
ランボーのソフトが出るからその宣伝ってことなんだろけど、その要素はあんまりなかった。
初見の人も多いのは意外だったけど、ニコニコの方で宣伝してたのだろう。
気の利きいたコメントが出るタイプの映画ではないし、前半は派手で盛り上がるようなところも少ないけど、マリアが人気あるのが意外だった。
コメントでは、ジョン・ウィックとかザ・レイドがあがっていたので、その辺りでやっても楽しそうだが、大脱出2でみんなで「おまんじゅうビリビリ」の弾幕も楽しそう。
神田 美味卵家 牛タン煮込みのオムハヤシライス
神田駅を出てすぐの交番の向かい。高架下のカウンター8席の小さい店舗。
シンプルなオムライスを食べたかったんだけど、メニューがよくわからなくて写真付きのメニュー表の左上をとりあえず注文してしまった。もう一つのメニューみたらシンプルなオムライスあったよ…隣の人も食ってたし…次はそっちにしよう。
とはいえ、このデミというかハヤシソースがめっちゃうまかった。牛タン煮込みって言うからもっとデミソースみたいにサラッとした味かと思ったら割と濃い目でご飯によく合う。
あと、チキンライスでもバターライスでもなく普通の白いご飯。ていうか、ハヤシライスだ、コレ。とりひき肉のトマトソース炒めが卵とご飯の間に入ってたけど、よくわからなかった。
牛タン煮込みというからホロホロ柔らかく煮たのがのってるかと思ってたけど、焼肉の牛タンよりも小さくちょっと厚めにカットされた牛タン。コリッとした歯応えがあっていい感じ。
牛タンとかバラ煮込み、ハンバーグみたいなよくあるトッピングだけでなく、パークソテーやラクレットとか凝ったトッピングで全体的に高めだけど、間違いなくうまいので通いたい。
一度も撃ってません
石橋蓮司主演作なので気にはなっていたが、映画館で予告編をみた覚えがない。
相変わらず宣伝をしないキノフィルムズ…
石橋蓮司、大楠道代、岸部一徳、桃井かおりあたりのキャストは知っていたが、5番手以降に佐藤浩市、豊川悦司、江口洋介、 妻夫木聡、出番は少ないけど井上真央、柄本明、柄本佑って… 普通、こういうところしっかりと宣伝に使うと思うんだけどな。 しかも、佐藤浩市と息子の寛一郎って初共演… 話題性抜群じゃないか。
映画自体は、派手さはないけど地に足のついたコメディーといった 感じで面白かった。
大して仕事もうまくもいっていないのに格好つけた石橋蓮司のセリフ回しや振る舞いが、ふとした瞬間に崩れたり、桃井かおりがいかにも桃井かおりだったり、笑えるところはあるけど地味。殺しのシ ーンも派手に立ち回ったりしないので地味。とはいえキャストもうまい人ばっかりなので、手堅さがある。
キャストは豪華だけど、あんまり金のかかった感じのしない中規模?の日本産コメディーってあんまり最近ない気がするので、もう少し宣伝して目立ってもよかったと思う。話題性は結構あると思うんだけど。